シャンパーニュ好きの皆さんへ

シャンパーニュとのおつきあいFriends with Champagne

ご自分でシャンパーニュを用意して楽しみたい時、あれこれ迷うことも出てくるはずです。
まずは細かなことは気にせず体験してみてください。ついつい敷居を高く考えてしまいがちなシャンパーニュですが、まずは簡単に、自由に、シャンパーニュを楽しんでみましょう。

シャンパーニュの購入

ノン・ヴィンテージのシャンパーニュの場合、外観上私達には製造年がわかりません。
例えば今年販売されたボトルも、5年前に販売されたボトルも、エチケットの記載は変わらないからです。ですからシャンパーニュを購入する際には、できるだけ、回転がよい信頼の置けるワインショップで購入することをお勧めします。
販売されてから時間が経過しすぎたシャンパーニュは、コルクが細り、酸化が進み、ガスも弱くなっている可能性があります。

シャンパーニュを選ぶには

まず“白いシャンパーニュ”か“ロゼシャンパーニュ”か、次に “ほどよい辛口(Brutブリュット)”か“超辛口(Extra Brutエクストラブリュット)” か、お客様用なら”ヴィンテージの熟成の長いもの“か、自宅用なら”スタンダードクラスのバランスのよいもの“、暑い日なら”白ブドウが多めのスッキリしたもの”、お肉になら”黒ブドウが多めでしっかりしたもの“ 等々、ある程度カテゴリーで決めておくと伝わりやすくスムーズです。

また、「メゾン=造り手」名もシャンパーニュ選びの重要な手がかりになります。
日本でもよく知られたメゾンには「ヴーヴ・クリコ」「モエ・テ・シャンドン」「ルイ・ロデレール」などがありますが、シャンパーニュのエチケットには、“Champagne”の文字とともに、必ずこれらの“メゾン”名が書かれています。好みのシャンパーニュを見つけるためには、この「メゾン」の味を飲み比べていけばいいのです。各メゾンは、各カテゴリーにおいて自社の個性を大切にした「ブレンド」を行ってシャンパーニュの味を表現しています。

食前から食後まで

まだまだ食前酒のイメージが強いシャンパーニュですが、フランスでは食事の初めから終わりまでシャンパーニュで通すことも珍しくありません。シャンパーニュはワインと比較しても、食事を選ばず、食前・食中、デザートに、食後に、シチュエーションを選ばずいつでも楽しむことのできるお酒です。
デリケートで繊細な和食との相性も非常によく、食後であればチーズや果物とも楽しめます。

シャンパーニュの保存

ご自宅での保存の場合、ワインセラーが無くても、短期間の保存であれば冷蔵庫で充分代用できます。長時間(数か月単位)の保存になる場合は、できるだけ光が当たらない、比較的涼しい場所で保管してください。押入れが最適とも言われますが、場合によってはかえって温度が高く適さないこともあります。ご自宅の環境に応じて、できるだけ熱と光から遠ざけてあげることを第一に考えて、最適と思われる場所を探してください。

飲む温度

冷蔵庫で冷やすなら、飲む4時間前、氷を入れたクーラーなら20分前に冷やせば大丈夫。シャンパーニュだからと言って、冷やしすぎには注意してください。冷えすぎていると、香りも味わいも閉じて、わかりづらくなってしまいます。

初めての方におすすめの開け方

コルクを開ける際、お祝いの席では、ポンッと音をたてて演出したりしますが、本来は「淑女のため息」と言われるほどの儚い音で開けるのがマナーです。
ここでは、シャンパーニュを開けたことがない初心者の方向けに、易しい開け方をご紹介しておきます。

  • ボトルを真直ぐ立てて置きます。
  • 左親指で、コルクが飛ばないように上からしっかり押さえ、右手で針金(ミュズレ)をゆるめます(もしくは取り除いてコルクだけにします)。
  • 真上からナフキン(タオルでも)をかぶせます(左親指はそのまま)。
  • ナフキンの上に右手を置きコルクを押さえるようにしながら、同時に左親指を外します。
  • 左手でボトルのネックのあたりをしっかり押さえて、コルクを握った右手を回すようにしながら左右に動かします。
  • だんだんとコルクが上にあがってくるのを我慢しながら、できるだけゆっくりとコルクを抜いてください。

グラス

シャンパーニュはフルートグラスでいただくのが一番です。シャンパーニュは、香り・味わいもさることながら、金糸のように連なる泡を眺めるのも醍醐味だからです。フルートグラスにもいろいろな形がありますが、スッとストレートなフォルムよりも、上部がふっくらとしたチューリップ型のグラスがお勧めです。グラスの中に空気がたっぷりと含まれることで、より香りが広がり、味わいもまろやかに感じられます。

シャンパーニュの注ぎ方

シャンパーニュをグラスになみなみと注いでしまうと、せっかくの香りがわからなくなってしまいます。注ぐ量はグラスの6分目あたりを目安に。グラスの中の空間が、香りを立ち上がらせてれくます。
シャンパーニュは泡が立ちのぼるので、一度に注ぐのは無理です。数回に分けての注ぎ足しで構いません。
グラスを持ちあげて傾け、シャンパーニュを側面に落とすように伝わせて注ぐと泡があまり出ず、早く注ぐことができます。

残ってしまったシャンパーニュは

シャンパーニュは必ずしも一日で飲み切る必要はありません。翌日まで、ボトルに残った量によっては翌々日まで楽しむことができます。そのために「シャンパーニュ専用ストッパー」を用意するとよいでしょう。ボトル内に空気を入れて、ガスが逃げるのを防ぐ役割のストッパーです。Webやワインショップでも購入できます。
ストッパーをしておいてもガスが弱くなってしまった場合は、氷を入れたり、ジュースで割ってカクテルにしたり、アイスクリームにかけたり、自由な発想で楽しんでください。

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